【ニコメド記事投稿祭】ニコニコメドレーアレンジについてゆるゆると語る

※この記事はニコメド記事投稿祭に参加しています。

 さて、私を知らない方もいるかもしれないので簡単に自己紹介したいと思います。

私は、ニコメド作者をゆるくやっています農夫と申すものでございます。主な投稿メドレーはニコニコ動画通天閣』やニコニコ動画『見聞録』、直近のものだとDJMでウボァーさんと共作させて頂いた『ニコをみるもの』等です。

 

今回は、いわゆる二コメド風なアレンジについてのお話をさせて頂きたいと思います。あくまでも自分なりの解釈なので参考程度に観て頂けたらなと思います。

(とはいえ、シンセの音作りについては自分の苦手とするところですので今回は割愛させて頂きます...)

 

まずはこちらをご覧ください。

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この画像は簡単にMOZAIC.WAVさんの名曲『片道きゃっちぼーる』のサビ前半を打ち込んだものとなっています。

アレンジの手法としましては、ニコメドで多分一番使われているであろうと思われるアレです。

詳しく説明いたしますと、

  • キックがハイテンポ(BPM170~180くらい)の四つ打ち
  • スネアが2,4拍目で鳴っている(今回はゴーストノートも鳴らしています)
  • ベースとコード、ハイハットが裏拍打ち
  • 16分音符アルペジオ

 と非常に単純なトラック構成となっています。

とりあえず、このままの状態のモノを聴いてみましょう。

どうでしょうかね?何かベタな感じが否めないですね。

実を言うと、この段階ではまだそれぞれのトラックにさまざまな処理(EQ、リバーブ、ディレイ、コンプ等)をしていないため物足りない感を醸し出しているのです。

今回は、シンセやサンプラーは優秀なモノを使っているので内部のリバーブやディレイ、コンプを使っているのでEQ処理とサイドチェインについて紹介したいと思います。

まずはEQ処理をと思いましたが説明するのが大変なので簡単にフワッと説明させて頂きます…

一応、自分の手順としては、

  1. 適当にキックの音色を決める。(これは大体でいいのである程度、定まってきたらさっさと次に行くのが身のためです…)
  2. キックとベースを同時に鳴らし、衝突している部分のベースの音域をEQを使って減衰させる。
  3. さらにアルペジオ以外のものを加えて鳴らし、それぞれのトラックについてEQ処理を必要に応じて加える。(コードとメインリードは音域被りやすいので注意。個人的にはリードは中低音400~450Hzくらいまでばっさり切ってしまって良いと思います。)
  4. 最後にアルペジオを鳴らし、EQ処理をして行く。個人的には聴こえるか聴こえないかくらいでちょうどいいのかなと思います。

EQ処理に関しては使っている音によって多種多様なのであくまでも一例として参考にしてください…(あてにならないと思います

 

次にサイドチェインについてです。今回はコンプを使ったサイドチェインとダッキング専用のプラグインを使った方法の二つを紹介したいと思います。ちなみに、どういった効果を目的としているかというと、キックの鳴りに合わせて各トラックの音量を減衰させることです。今回の場合はキックが四つ打ちなので、サイドチェインを掛けたトラックの裏拍が強調されるという事です。これをするだけでノリが格段に違ってきます。

まず、コンプを使用した方法については、私がCubaseユーザーであるのでCubaseのみのやり方だけ説明しようと思います。

  1. サイドチェインをかけたいトラックのオーディオインサートにコンプを挿入する。
  2. コンプの画面を開きSide-chainを有効化にする。
  3. キックのオーディオセンドを開きNo Busにカーソルを合わせたときにでる右側の逆三角形のアイコンをクリックする。ここで、センド先を指定することになります。
  4. No Busの所に選択先が表示されたらカーソルを合わせたときに左側に出る電源アイコンをクリック。選択先が青くなれば大丈夫です。

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これでひとまずセット完了です。

あとは、コンプのThreshordとRatioを良い感じにいじれば完成です。

ちなみに使用したコンプはWaves社の有償プラグインですが、Cubaseでしたら付属のCompressor(Dynamicsの欄にあると思います)でも同様の手順で出来ます。

 

 次にダッキング専用プラグインでのやり方について説明します。今回は無償配布している『Simple Side』を使用して行きます。(おススメなのでダウンロードしましょう!)

 さっきのコンプを使ったサイドチェインとは違いかなり簡単ですぐにできます。

  1. オーディオインサートにSimple Sideを挿入

 これだけでセット完了です。ね、簡単でしょ???????

あとは、お好みに合わせてどこを減衰させるかを設定すればコンプサイドチェインと似たような効果を得ることができます。デフォルトではRateが1/4となっているのでキックと重なる部分を減衰させれば大丈夫です。

ちなみに自分はリードに挿入してこんな感じに設定しました↓

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そんなこんなで後はいろいろ調整してマスタートラックにiZotope社のOzone先生をぶち込んで完成したのがこちらです。

さっきのよりかはだいぶマシになっていると思いませんかね??

 

今回はニコメド風のアレンジについてでした。まぁ、あくまでも個人的解釈の上でなので異論は認めます。以上。

 

今回使用したモノ

DAW:Cubase8

ソフトシンセ:Serum

ソフトサンプラー:Battery4

ドラム隊:フリー配布されていた素材(名前思い出せないの申し訳ない…)

エフェクトプラグインCubase付属のモノ, C1 Comp Stereo, Simple Side, Ozone 8 Elements, L2 stereo, R-bass

 追記4/13 エフェクトプラグインに記入漏れがあったので追加しました。

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